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てんの誕生日に、あの想い出を紐解く。




今日は、てんの誕生日。12歳になった。
生まれてから、干支が一巡したということ。
ま。犬が干支に影響を受けるかどうか、わからないが、
そこそこの年月を共有したな。という目安にはいい。

           ◇

今朝は散歩のコースを少し延ばし、ちょっとした想い出のある場所に行ってきた。

てんがまだ幼かった頃。
よくわからない衝動で (のちにそれは明確になったが)、
我々は盛んに裏山に入ったのだが、

とある林道……。
この写真のコーナーでの、あの光景が脳裏に焼き付いている。

             ◇
あの日。
この道には、カラカラに乾いた落ち葉が、フワッと敷き詰められていた。
まだ。小さく、かなり無鉄砲だった てんは、ここを全速力で駆け降りた。

落ち葉は……。
除雪車がかき上げる雪のように、あるいは。
水上スキーの板が巻き上げる水しぶきのように、落ち葉は……。

てんの無邪気な体躯から、勢いよく舞い上がった。

              ◇

そして、てんは……。
このコーナーを曲がりきれずに、向こうの落ち込みに転げ落ちて行った。
心配したが、ま。何てことはなく。自力で這い上がってきて、また走っていたな。

再び、落ち葉を舞い上げながら。

              ◇

このシーンがあまりに愉快で、忘れられず、その後もよくここに来たが、
あの日のように、落ち葉が舞うほど乾いていたことはなく、
そういう日があったにせよ、
そもそも、曲がりきれないほどのスピードで走ることはなくなった。

寂しいね。

              ◇

時が経つにつれ、私は、その記憶の映像に着色しているのではないか?
と疑ったりすることがある。

そんなに、落ち葉が舞うだろか?

ともすれば、本当にそんなことがあったのだろうか? と、いぶかったりもする。

でも。まあ、いいじゃないか。

どのみち。てんと私しかいなかったのだから、それは我々だけの問題である。

この古い記憶のフォルダーを開ける時。

今後は。思い切り、舞い上げよう。

ぶわ~~っと、豪快に。

ともあれ、おめでとう。

              ◇

そうそう。その場所に行く途中、林道でカルガモが てんを待ち構えていた。
祝福をしにきたのだろう。

神様の遣いだな。

何年か経ったら、私はこのシーンをこう考えるに違いない。

「そんなこと。本当に起きたのだろうか……?」

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