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【超長文】 ノーリードと鹿とランニングアニマル。

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少し前。facebook の投稿で、
ノーリードの犬に対する批判があったので読んでみた。

この国では、「犬は鎖でがんじがらめにしなさい」 と定められているので、
該当のノーリード犬を私なんかが擁護することは出来ないが、
読んでいて、何かちょっと違うかな? という感想を持った。

驚いたのは。そのコメント欄に次々と同意のメッセージが書き込まれ、
皆、けちょん、けっちょんに、放れている犬への批判をぶちまけていたこと。

私には、総じて論点がおかしい感がしたが、中でも、
「飼っている犬が、ノーリードの犬に襲われて、それが原因で亡くなった」 
とのコメントには、特に違和感を覚えた。
もちろん。犬と暮らしている者として、心は痛むが、それは、
「ノーリードの犬に襲われた」 のではなく、「気が狂った犬に襲われた」 のである。
特別なストレスを抱えている犬でない限り、
同族に致命傷を与えるほどの攻撃を加えるはずがない。

こんなことを書くと、「犬なんて、いつどう豹変するかわからん!」
と反論されるのが、ま。常というか、お決まりの手口だが、
ノーリードにしておけるように教えた犬と、
危険極まりない犬が勝手にうろついているのとでは、
意味合いが大きく異なるし、一万歩譲って、豹変するかもしれないとしても、
そんな心配は 「犬」 ではなく、「人」 に向けた方が良かろう。

           ◇

そんな投稿のことも忘れかけた先日。同じ facebook で、
奈良公園を数頭の小鹿が、嬉しげに走っている画像が目に留まった。
奈良のPRをするページだった思うが、
何十頭かの小鹿が、晴れて公園デビューしたらしかった。

緑の芝の上を自由に駆ける姿は、何とも楽しげ。
→ 奈良)子鹿たち、公園デビュー (朝日新聞DEJITARUより)

私も自然と顔がゆるんだが、次の瞬間にはこういうことを考えていた。
 
         ◇

「この画像。走っているのが鹿でなく、犬だったら……」

きっと。前述の連中が出て来て、コメント欄はこうなるだろう。

   『なんてことなの? ノーリードじゃない!』
   『こんな非常識な!』  
   『放してる人だけが、大丈夫だと思ってるんだよね……』
   『道に飛び出して事故になったら、責任とれるのかよ!』
   『ヨーロッパでは良くても、ここでは駄目だ。バカめ』

と。まあ、鬼の首を獲ったような騒ぎになるに違いない。

           ◇

ついでにググってみたら、
やはり、奈良公園の鹿による交通事故は当然ながらあるらしいし、
あまり耳にしないのは、報道規制が敷かれているのかもしれないね。

滑稽だったのはこれ → 奈良公園の鹿をひいたら罰金?

な、なんと。放れている犬には容赦ないこの国の民だが、
お鹿様をひいてしまった暁には、
罪を償う覚悟をしているらしい……。


↓↓そもそも、彼らはけっこう気が荒い。



最も。この程度なら 「襲われた」 という範疇に入らないが、
これがノーリードの犬だったら、
親御さんは、はたして笑って済ましただろうか?

「飼い主出てこい!!(怒)」 と、なるんじゃないのか?

しかし。鹿に我が娘が蹴られても、
「市長、いや、県知事出てこい!(怒)」 とはならないようである。

不思議だね。

            ◇

長文になったので、そろそろまとめたいが、
要するに。鹿は良いとか、犬が悪いというのではなく、
我が国民は 「おかみ」 が良いと言えば良く、
悪いと言えば悪いと信じ込みやすい国民性なんだろう。

純粋。

素直。

従順。

          ◇

あ、申し遅れたが。私は何も、ノーリード推進派ではない。

「犬を飼う」 ということにおいて、日本はかなりな後進国である。
訓練がなされて放して大丈夫な犬は、そう多くあるまい。

むしろ、しっかりつないでいて欲しい。ぐるぐる巻きにして。
襲うような犬は論外。飼い主と共に厳重に隔離すべきである。

ただし。人とのコミュニケーションがとれ、
道路に飛び出さないのであれば、
お鹿様より断然賢いのであるからして、ここで私はこう断言したい。

「大手降って歩いてよろしい!」


ま。私が断言しても、なんの効力もないが。

                ◇

最後にもう一つ。

よくネットに。 
「ヨーロッパでは、犬はこんなに大事に飼う」 というのがあり、
「みなノーリード」 みたいな感じだったが、最近は、
「いや、実は一部の地域だけ」  
「ノーリード派は都合の良いところだけ引用している」
とかいう記述が増えてきたように思う。

『解放軍』 と 『解放されてたまるか軍』 の争いだね。

それらの事情や真偽を書き込みで紐解くのはナンセンスだが、
どちらにせよ。
他国がどうであれ、近年のワンちゃんは皆、かなり賢そうであり、
なにより愛らしい。

多少のリスクがあっても、小鹿みたいに走らせてあげたいじゃないか。

どうか。ご自分の犬を過小評価しないで欲しい。
うちの てんは。私が 「よし!」 と言うまで道路をわたらないが、
過去何度か、車が来ているのに 「よし!」 と言ってしまったが、
わたらずにいてくれ、私の方が助けられている。

現実は、そういうものだ。 
真面目に生きていたら、国や業者に不安や恐怖ばかり植えつけられるが、
そのリードから一歩放れたら、そういうものだ。

命はもろくもあるが、ある側面ではそんなにヤワではない。 


そう、そう。
人は、かかとが地面についている、「ウォーキング・アニマル」 だが、
犬や鹿は、かかとが上の方にある、「ランニング・アニマル」 である。

日本の法律がどうであれ、ヨーロッパがどうであれ、
神様は彼らを走るようにお創りになった。

犬嫌いや、飼ったことない人ならいざ知らず、
そのことがわからない、「愛犬家」  
が多数をしめるこの国に住むワンは本当に不幸。

「つなぐべき」 が多数派のこの国の犬が、
一朝一夕でおいそれと放してもらえそうにはないが、
モデル的な地域が各国には確実にあるはずで、
せめて、それらの情報を知る努力をし、
せめて、この状況を共に恥じるべきだ。

             ◇

つないで散歩させている犬の投稿に、

  『あれ、放したらきっと噛むな』
  『きっと、教え方知らなかったのね』
  『ばか?』
  『いまどき、つないでる人いるのね~』
  『つないでいる犬の方が危険って、つないでる人は知らないからね』

と。
こんなコメントが入るような時代が来ることを望んで止まない。





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手打そば&Cafe まほろば 

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Comment

日本においては、総じて、使役動物以外に関しての捉え方や共存の仕方については「遅れている」という表現しかないかも知れませんね。
ついこないだまで、年中外にクサリで繋いで飼っていた犬を、ブームとともに家庭内に連れ込んで、お犬様が家庭の殿様になっている(させている)なんて話もよく聞きます。飼い主に噛みつく等々。

鹿に関しても、、、
そもそも、そう言う感覚の人たちが多数を占める日本で、野生動物である鹿を、膨大な数の観光客と市街地において同居させている状況においては、トラブルへつながってしまう事は必至なのかなと思います。

言う事を聞かない犬を蹴飛ばしたりしていた人が、誰の管理下にあるかも分からない鹿に対して同様な事をするのは想像に難く有りません。(やや鹿の味方の私です・笑)
飼い犬同様に、敏感に人間に反応する鹿も出てくる思います。
そういう状況(観光目的)を作り出しているのも人間だと思います。飛火野あたりで自由にしている鹿を見るのが一番なのかな。
人間の観光犠牲にされているのかも知れません。鹿に罪はないような、、、。

余談ですが、鹿は、昔は神の使わしたる動物、神鹿として、殺してしまった者は死罪になっていたそうですね。
あの質問には、そんな影響もあったりして、、、笑

私は、今、ドイツ在住のワン飼いの方とブログでおつきあいさせて頂いています。
そこで見る写真は、殆どのワンがノーリードで散歩を楽しみ、出会いを楽しんでいます。
いいな〜と思ってしまいます。

(ノーリードが全てだとは思いませんが)翻って日本は、やはり、まだまだというか、考え方の差が大きいですね。
これは、かなりの時間がかかると思います。それにしても、そういう方向性を飼い主各自が身につけていたら・・・という前提があっての事ですが、それがなければ、いつまで経っても現状の延長でしょうね。

おっしゃるように「つなぐべき」が多数の日本だと私も思います。
これは、犬はつながないと「コントロール出来ない動物」だという自らのある意味正直な思いなんだと思います。
もっと、人間側がしっかりすれば、もっともっと素晴らしい犬との生活があるんだという事を知って欲しいなあと思います。

「犬にしつけ(漠然とした表現ですが)」がある・・・・・なんて思ってもいないような飼い主さんが多いのも寂しい現状です。
飼った犬がたまたま吠える犬だから仕方がない・・・
飼った犬がたまたま攻撃性が強かったのだから仕方がない・・・
飼った犬がたまたま恐がりさんだったから仕方がない・・・・

こんな感じの飼い主さん多いと思います。悲しいかな。
billmon45 さん

日本犬は、狩猟犬や番犬がルーツでしょうから、
吠えなかったり、弱い子たちは意図的に淘汰されてきたと思います。

私の勝手な憶測ですが、
ペットブームなんてものは、薬剤を定期的かつ大量に売りたいがために、
周到に準備された現象ではないでしょうか?

良く吠えて、良く闘う優秀な日本犬が、どこかの時点で、
一夜にして悪者になってしまった。

捨てられる。追われる。逃げる。反撃。

そして、野犬狩り。

         ◇

一転。
吠える犬が淘汰されるようになり、
優しく従順な子たちが世に出てきました。
チューリップの新種作るみたいに。
一緒にマニュアルも出てきた。

彼らはわけのわからない注射も、シャンプーも拒みません。
もちろん、リードも服も、レインコートも(笑)
そして、まんまと病院通い。
  
犬が病むのも、人が犬を怖がるのも、
どこまでもドス黒く、どこまでも深い問題だと思います。

ヨーロッパは、兵器や焼却施設、原発施設などの問題と同様、
犬のことも、さんざん無茶苦茶やって来た結果だと思います。
国境があるので、しっかり管理しないと隣国ともめるでしょうし。

そういう実利、実害がないと、なかなか難しいでしょうね。

ノーリード。
  • 2014/07/20 12:27
  • まほろば丸
  • URL
あ、鹿問題。

もちろん。鹿には責任ありませんが、
不自然とはいえ、こういう状況である以上は、
悪いことした時は、厳しく接した方が良いと思います。

あいつら、なめきってますから(笑)

ま。それは、どうでもいいのですが、とにかく、
放れている鹿には優しく、放れている犬には目くじら立てる、
愛犬家のバランス感覚が頭にくるわけです。

色々書きましたが、そこ。
  • 2014/07/20 12:45
  • まほろば丸
  • URL
実際に、鹿のいる環境に住んでいない私には、現実問題として受け止めるには、どうしてもズレてしまう面がありますね。きっと。
わるさをする鹿への対策もむつかしそうだし。

ま、私も書きましたが、何となく「ノーリード=絶対悪」の風潮はありますね。
そして、方や放し飼いの鹿は大目に見る矛盾(バランス感覚)という、まほろば丸さん御指摘の点は理解出来るところです。

今回、ちょっと(ノーリード)という言葉を入れた記事をあえてアップしました。
何か反応があるか楽しみです。笑

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