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ハチに思う。

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店の庭にスズメバチが営巣したことがある。
当時の価値観としては、当然のごとく 「駆除」 の方向に動いたが、
幾つかの出会いやら何やらで、
結果的に彼女らの営みを見守ることとなった。

    ◇

あれから数年が経つ。

相変わらずハチは苦手だし、
この夏も機嫌の悪そうなスズメバチにからまれて困ったことがあった。

しかし。
ま、あの年以前のように、
過剰に恐がったり、敵視することはなくなっており、
時には、各種運搬にいそしむハチに出くわすと、
 「お。頑張れよ」 といった親近感がわくことすらある。 
スズメバチと過ごしたあのワンシーズンは、
私たちに、そんなこんなの変化をもたらしている。

     ◇

そして今日。
近しい方が自宅でハチ(アシナガバチと推される)に刺されて、
ちょっとした騒ぎになった。

何でも。
2,3日前に洗濯したズボンにハチさんが潜伏していたらしい。
思わず大声が出たほどの痛みだったそうだが、
幸い。その後は、少し腫れただけで大事には至らなかったようだ。

     ◇

今回のことで気になったのは、
この災難の少し前に、
この方の庭に出現したハチの巣に危険を感じ、
 「駆除」 したという事実である。

その刺したハチが、その潰された巣の住人であり、
今回の一件はその 「恨みによる犯行」 という風な、
単純なことでもあるまいが、
私がハチへの意識を改めてからは、
彼女らとのトラブルが激減したことが実感としてあるからして、
どうしても、ジロリと事の次第をながめてしまう。

とりあえず。その方には、
今後はあまりハチを敵視しない方が良いのではないかと伝えようと思う。

     ◇

ここで一旦。
「私のこうした推察が正しい」 と、強引にしてしまうにしても、
問題はそう簡単なことではあるまい。

例えば。
どこぞの奴に殴られて、いきなり誰かに、
「敵視はやめましょう」 なんて綺麗ごとを言われても、
「はいそうですね」 となるだろうか。

「うりゃ~~」

である。

     ◇

こうしたケースはそこいらじゅうにあふれかえっていると思われる。

簡単でいて、簡単ではない。

誰にも止められず、連綿と続く負の連鎖もあろう。


一見すると。ハチの営みは一年かぎりだが、
あの年、半年ボウ~っと巣をながめていたら、
個々と全体の絆や調和が未来へとつながっていく様が見えた気がした。


良い機会である。
怒りをそっと置いて、あの日に立ち返ろうと思ふ。









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