桜咲く和田岬駅へ。



4年前、春。

母と亡き父の想い出話をしていたら、
父は、「母と交わした、ある約束」
を果たせていないことがわかった。

そして。私はその約束の代行を請け負うかたちで、
翌日には母を連れ、「和田岬」 
という馴染みのない土地へと向かうこととなる。

そこで起きたこと、そこに至るまでのあれやこれやは、
先日、このブログにペラペラと書き遺したので、
物好きな方はそちらを読んでもらえたらと思うが、

要約すると次のようなことで、普通はこれで事足りる。

「両親が幼少期に過ごしたという和田岬に行き、
父の魂に触れることができた」


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あれから4年。

私は久しぶりに父のサインを感じ、
湧き上がる衝動に突き動かされて、
再び和田岬の地を踏んだ。

一昨日のことだ。

     ◇

事の発端は。
ずいぶん前に買った雑誌を開いたこと。

一枚の写真(※文末)に目がとまったのだが、
そこには、父と私の接点。

「桜」 「ドライバー」  が写っていて、さらに眺めていると、

「その写真は和田岬駅で撮影されている」
「撮影日が、私と母が和田岬に行った二日後である」

ということがわかり、私の体温は平熱から10℃ほど上昇した。


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結果を先に記すと。

この衝動に従ったおかげで、前回と同様、
和田岬は我々に幾つかの新たな、
かつ重要な発見を運んでくれた。

この体感を桜の美しさとともに、
そっと心にしまっておきたいので、詳しく書くのは止すが、
薄桃色の感動をじわりと味わえた。
ありがたい。

     ◇

ところで。
今回と前回とで、
和田岬の街の空気はさほど変わっていないように感じたが、
私の方には少なからず変化があった。

4年前は。
一眼レフを使えることになるなんて、考えも及ばなかったな。
それがなければ、この体験自体がなかったと思うと感慨深い。

そして。
4年前はそこそこ元気だった母。
「よく連れてきてくれた」
と言って、この近くの喫茶店でランチをご馳走してくれたな。
白身魚定食だったっけ。

だが。
もうすぐ、その母の一周忌である。

こんなことになるなんて、考えが及ばなかった。

わからないものである。

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最期に。

和田岬駅の印象についてだけ触れておこう。

「終着駅」 ということだが。

様々なことに想いを巡らせながら、
しばらく撮影していたら、こんな風に見えてきた。


「始発駅」


何かを決意するときなんかは、
ここに行けばよさそうである。

もちろん、桜の季節に。


さあ。次はどこに向かおうか?



_TYM0338_00003.jpg


※雑誌(「日本カメラ」 2013年4月号)でみつけた写真は、
鉄道写真家、中井精也さんの作品。

ブログにもあげておられたので、
リンクを貼らせていただきます。

→ 「1日1鉄!」

一枚の写真が時として、
人に多くのサインを発するということを
改めて知ることができました。
ありがとうございました。




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